
久しぶりに連絡をくれた友人から
「出会ってからもう30年よ!」と言われハッとした。
もちろん友人と過ごした30年に対する感慨はある。でも私にはそれとは別のたくらみも…。
「三十三年後三月三日三時三十三分三十三間堂で会いましょう」と約束した二人
「作家」のいとうせいこうさんと「イラストレーターなど」のみうらじゅんさんは数十年来の親友。
二人の共著である紀行文「見仏記」は二人が各地の仏像を見て回り、独自の観点から鑑賞する人気シリーズです。その第一巻の末尾に記されている約束が
「三十三年後の三月三日、三時三十三分に三十三間堂の前で会いましょう」
というもの。
この古い約束を、最近YouTube“ラジオご歓談!無料特別動画編vol.146『三十三間堂で逢いましょう!の巻』”で知った私は驚いた。
2025年3月3日の再開イベントの裏側で、おじさん二人がドキドキそわそわしている姿が微笑ましくて、羨ましくて。合わせて131歳。67歳と64歳のかわいらしさに心打たれてしまった。
再会に感動したわけではない
当日、二人は同じ新幹線で京都へ。出番を待つ間もお喋りは止まらない。
でもそんな二人も“そのとき”が迫ると無口になっていきます。
お堂の両側に離れていたのはほんの数分。
互いに真ん中へと歩を進め、満を持しての再開です。
冗談好きの二人の、大掛かりな冗談だと思って気軽に見ていた私も、お堂に響く時報を使ったカウントダウンに胸が熱くなった。
なんなんだこれは?と思わず照れてしまう。
幼い頃に生き別れた親に会いたいとか、行き違ったまま長い年月がたってしまったあの人に会って謝りたいとか、そいういう話ではない。
会おうと思えばいつでも会える仲良しとの約束を果たすだけのこと。
でも三十三年がたったら、それはやっぱり尊い。
なんなら二人が生きてること、歩けること、喋れること、好きなことのために自由がきくこと、すべてがありがたい。
そんな風に思うくらい、私もそこそこ長く生きてきたのかも。
そう思うと歳をとるのは悪くない気持ち。
仲良きことは美しきかな
友だちっていいなあ、と思った。
照れ屋な二人はすぐにふざけちゃうけれど、互いへの尊敬と信頼は隠しきれない。
そんな二人の関係はやっぱり美しいなと思う。
人生は美しい。
そう思えるような関係を私も紡ぎたい。
皆さんもなにか約束をしておきましょう
三十三年前の私は15歳。自分が50歳を目前としているところなんて想像もできなかった。
永遠のように感じていた歳月が、現実になっていく感覚。
だから私も約束をしてみました。
私と友人が出会ってから三十三年後(そのとき私たちは52歳らしい)に二人で旅をする約束。場所は今から考える。
でも三十三間堂には行こうと思う。
時間はあるからきっと素敵なプランができるはず。
むしろそのプランを二人で考えることが今の楽しみ。
いとうさん、みうらさん、ありがとう。
彼らの言葉にならって私も言います!
「皆さん、なにか約束をしておきましょう」