
朝の散歩が健康に良いらしいと聞く。
目覚めてすぐに朝日を浴びると、体内時計がリセットされて、夜の自然な眠りにつながるとか。
ストレスを軽減するセロトニンの分泌が促されるとか。
最近メンタル不調に関心のある私には耳よりな話。
いいこと尽くめで「散歩するなら絶対朝!」という情報は多い。
でも、私は夜の散歩が好き。
眩しいのが苦手なことも理由のひとつ。
どこもかしこも光であふれていると疲れてしまう。
夏は暑いし。
でも、それだけでもないような…
体の仕組みから考えてみると
夜は副交感神経が優位になることで、体が休息モードに入るからかもしれない。
薄暗くなって視覚情報が制限されることで、昼間せわしなく情報処理を続けてきた脳の負担が減って、リラックスできるのかもしれない。
でも、それが理由なのかな?
夜の暗さは闇の濃さ。
光が弱いとか、光が届かないとかじゃなくて。
月や星が明るいのも、
川面がキラキラ光るのも、
道路沿いの広告看板が煌々と輝いているのも、
闇が濃いからこそ。
明るいときには隠れていた、見えない微かな光があぶりだされていく。
闇の中でしか見えない光が見える時間。
そして、夜のあいだは自由。
まだ終わらない
まだ始まらない
明日の朝までは。
やり残したことにも、踏ん切りがつかないことにも、まだ余白が残されている。
そんなイメージ。
そうか、多分単純に、
私は夜が好きなんだろう。
夜のなかでぼんやり留まっていたいんだろうと思う。