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うちの猫が言うには  |食いしん坊な秋の猫

UnsplashJP Laforgeが撮影した写真

 

うちの猫用自動給餌器は、朝6時と夕方6時半にフードが出てくる設定。
だからその時間帯は特に、猫は給餌器の前を離れない。

 

フードを待つ間、彼女はのんびりと寝転がったりしない。
いつでも飛び出せるように体制を整えて、お皿を見つめたままじっと待つ。
まさに狩りの姿勢。

 

昼間人間に甘える時だって内心は、“いつフードが出てくる?“
と気が気じゃない様子で、時折見に行く熱の入れよう。

 

それがここ最近は食べた後も離れなくなった。空になった皿を見つめて微動だにしない。
「もう出てこないよ?」「さっき食べたばっかりでしょ?」

それじゃ丸一日、全然食べてない猫みたいじゃない。

そこでふと、
食べた後のお皿ってこんなにキレイだったっけ?と思い当たった。
フードが出てきた後にしては、皿にフードの粉が付いてない。

 

キャットフードの表面には粉が付いていて、だからこれまで猫が食べた後お皿を洗う時にはいつも粉が残っていた。
この粉が、そういえば最近ほとんど付いていないような…?

 

もしかして、ちゃんとフードが出てきてないから、それでお腹が空いてたの?
それなら“食べたい、食べたい“となってても不思議はない。

 

というわけで、数日かけて観察してみた。
ちゃんと設定どおりにフードが出てきてるのか、量は変わってないか、と。

 

はい、出てきてました。いつもどおり。
猫はちゃんと食べてた。
食べて、それから念入りにお皿をキレイに舐めて、フードの痕跡を消していた。
惑わされてた。
猫としては一つ残らず食べたかっただけで、惑わすつもりじゃなかただろうけど。

 

じゃあなんでこんなに食べたがるんだろう?

 

秋になって朝夕気温が下がってきたから、食溜めしたいのかな。
それとも、日暮れが早くなったから「(飼い主が)帰ってくるのが遅い!」って寂しくなった?
逆に暑さでもたれてた胃腸が回復して、気分が良いから食べたいの?

考えてみたけどよくわからない。
元気そうではあるけれど。
わかってることは、ともかく、君はお腹が空いてるんだね。

 

仕方ないから今日も切なげな声でご飯をねだる猫にもう一粒、フードを差し出すことにした。なるべくゆっくり食べるんだよ、また食べ過ぎちゃうからさ。