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寝るのも仕事  |睡眠①

Unsplashpo yu wuが撮影した写真


一日分の仕事をやりおおせて一息ついた後
何をするでもなくダラダラと起きている、そんな日がある。
昨夜の私もそう。

 

疲れている自覚はある。
眠いし、重い。
今すぐ寝た方がいい。
そうすればきっと、明日の朝の目覚めはいい。
そうだとしても、どうしても、
寝るには惜しい気がしてきて、ぼんやりと天井を眺める。

 

本でもいい、音楽でもいい、動画でもいい。
何でもいいからもう少し。
せめてあと30分、楽しいと思える時間を過ごしてから寝たい。

エネルギーに満ちた“いい時間”はとっくに過ぎ去ってしまったとしても、
一日の終わりに少しのご褒美時間があってもいいじゃない、と。

 

でも現実は
私のエネルギー残量は20%ぐらいだったろうか。
スマホなら、そろそろ「“低電力モード(省電力モード)”にしますか?」と聞かれる頃かも。

 

性能を落とす代わりにもう少し、長持ちさせてもらっている延命状態。

そんな時間。

 

疲れたときは焼肉でも食べてスタミナをつけようとか、
無性に甘いものが食べたくなるとか、
きっとそれと変わらない。

疲労のピークには胃腸も疲れているから、いっそなにも食べない方が翌朝の体調は良いくらい。でも、食べたい。そして食べてしまう。

 

要は“欲”を満たすことで疲れをゴマかそうとするカンフル剤なんだろう。

 

眠りたくないのも同じ。
寝たら楽になるのに起きていたい、もう少し遊びたい。

これじゃあ、眠いのに必死で起きてグズッてる子どもみたい。

食事中、盛大に船を漕ぎながらも、まだ食べたい。
思い出したように目を覚ましてご飯を口に運ぶけど、でも結局、眠気に勝てずに大泣きしながらお皿の上に突っ伏して寝てしまう子どもと同じ。

 

大人になっても、人間、そう簡単には変わらないってことなんだろう。
変われないなら決めよう。
寝るのも仕事、そう決めよう。

 

UnsplashHenley Design Studioが撮影した写真