
UnsplashのKenny Eliasonが撮影した写真
うつ病で休職中の子どもと「週末にエアコンの掃除をした」とか「急に寒い」とか「夕方はあっという間に暗くなる」などと言い合ってるうちに、「散歩するなら今のうちかもね」という話になった。
今年の夏は暑すぎて歩けなかったから。
でも今度は、雨が多いらしい。
外に出るのが億劫な理由は雨が「急に降るし、けっこう降る」からだと。
なにをするにも腰が重いのは症状のうち。
でも確かに、濡れるのは面倒くさい。
困るのは、一歩踏み出すたびに傘から飛び出て濡れる“つま先“だとか、
避けきれない水たまりとか、じわじわと湿っていく靴下の冷たさとか、
昨日の雨が浸み込んで、乾ききらないままのスニーカーとか…?
じゃあ、濡れない靴があればいいんじゃない?
閃いて聞いてみた。
「レインブーツを買ってみたら?」
すぐに「いいね」と返ってきて、ちょっと驚いた。
いつも「要らないかな」とか「今はいいや」とか、
そんな生返事が多いから。
歩きたい気持ちがあるんだなと思った。
でもそれは難しくて、難しいけど、やってみようと思っているような気がした。
私が歩き始めたのは冬で、とにかく寒かった。
寒くてなにも考えられないままに、大晦日も元日も歩いてた。
調子がよくないとき、イライラするとき、何にもしたくないとき、
家に居たくなくて、とにかく歩いた。
ただただ、ただただ、歩き続けた。
そしたらなんだか楽になって、歩くのが好きになった。
子どもが今、どんな気持ちなのかどんな状態なのか、多分私にはわからない。
子どもにとっても、私と同じように、歩くことに意味があるのか?
それもわからない。
歩いてみないとわからないと思う。
それはきっと、歩いてみるまで、子ども自身にもわからないと思う。
やってみて、嫌なら止めればいい。
それを決めるのは私じゃない。
私はただ子どもが、“雨の日に履く特別な靴“を手に入れて、小さな子どもみたいにはしゃぐ姿を想像する。それもいいなと思う。
小さい頃はみんな、雨が好きだった気がする。

UnsplashのThais Schmidtが撮影した写真