当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。

衣替えと去年のニット

UnsplashMatthew Moloneyが撮影した写真

 

水曜日はいつもより早く家を出た。
急に寒くなった日で、一年ぶりに厚めの上着を羽織って。
玄関のドアを開けると思ったよりも寒かったけど、待ったなし。そのまま家を出る。


帰り道、通りのショーウインドウには、朝慌てて出てきた人の姿が映ってた。

私はちょっと恥ずかしくなって、もう少し“ちゃんとした“ものを着てくれば良かったと目を逸らす。
くたびれて「見える」のは、中身が疲れてるせいだけじゃないだろう。

逃げるように家まで帰って、明日はもう少しまともな冬服を着ようと探す。
「去年のニットはどこにいった?」
朝は時間がなかったせいだと思っていたけど…夜見ても見当たらない。

断捨離? 覚えてないけど、でも無いならそうなのか。
平日の夜に“明日”着る服を探しているときには、ないのも見つからないのも同じこと。
困った。
文句は捨てた自分に言えばいいのか、いや忘れてた自分のほう?
それとも、週末まで待たずに寒くなったお天気かしら。

 

仕方ないから翌日は仕事帰りに服を買いに。

“よそいき“で来たはずなのに、店頭に並ぶ新品の服に囲まれたら急に心もとなくなる。だから服を買いに来るのは好きじゃないんだ。

そわそわしながら店内を歩いた。
仕事に着ていくだけだからフツーの服で良いんだけど。
去年のと似たような感じ。
いっそ去年と同じモノが置いてあれば、それを買うのになと思う。

 

だけど毎年、“少し“ずつ違うから困る。
その“少し“はパッと見ただけではわからない。
わからないのに、着てみると、触ってみるとなにか違う。
だいたいいつも何度かは

「前のがよかった」と思ったりする。

 

ニットだけど薄くて。薄いけど暖かくて。
毛玉もできにくくて、家で洗濯できて。
良いことばかり。
全部メーカーさんのたゆまぬ努力と、技術の進歩のおかげ。

ありがたい。新作に罪はない。
でもちょっと残念、新しいものはちょっと面倒くさい。

 

私はいつも何年かたったら無くなっている方の、古いほうの商品を愛している。


好きなら上手に着て長持ちさせなきゃなと思う。
長持ちさせたいなら、大事にしなきゃな、と思う。

 

UnsplashSnow Whiteが撮影した写真